2025年度
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2025.4.10

主催者:東京都インタビュー

支援体制強化!「東京ビジネスデザインアワード」主催者インタビュー​

東京ビジネスデザインアワード(TBDA)は、東京都内の中小企業とデザイナーとの協業を通じた、オリジナルブランドやビジネスモデルの開発を目的とするデザイン事業提案のコンペティションです。
主催する東京都に、中小企業の皆様への思いや同事業の目的などについてお聞きしました。

事務局:デザインが都内中小企業の発展にもたらす効果は何でしょうか?​
東京都:​
東京には、高度な技術力を有する中小企業が数多く集積しています。これらの企業が厳しい国際競争を勝ち抜き、産業構造の変化に対応し、日本経済の牽引役となるための後押しすることは重要です。​
また、そのためには、市場における自社技術の価値を改めて見出し、世界に通用するような新たなビジネスを創出する必要があると考えられます。
デザインは、その新たなビジネスの創出を支える有効な手段の一つとなると期待しています。​

事務局:デザインを導入するために必要・有効なことは何でしょうか?​
東京都:​
デザインの導入方法としては、「デザイン経営」が有効です。​
「デザイン経営」とは、事業戦略の策定から製品・サービスが市場に供給されるまでの全過程にデザイン思考を取り入れる経営手法です。​
「デザイン経営」を実践する上で有効な手段としてはデザイナーと企業との協働が挙げられます。​
魅力ある商品づくりやマーケットを意識したブランドの構築等の専門家であるデザイナーとの協働を通じて、企業の技術を新しい価値へと転換させることで、新たなビジネスを創出できる可能性があります。

事務局:主催者として考えるTBDAの意義を教えてください。
東京都:​
TBDAは、ビジネスデザインの提案に特化したコンペティションであり、「デザイン経営」を実践する最初の場としても活用いただけます。
この提案の過程で高いポテンシャルを持つ中小企業と優れた課題解決力・提案力をあわせもつデザイナーが出会い、デザイナーが現場視察やヒアリングを重ねて中小企業について深く理解することができるため、企業の強みを活かす実現性の高いビジネスの提案が期待できます。​
TBDAではこの提案の実現に向けて多くの支援を実施します。
具体的には、ビジネスの支援に豊富な実績を持つコンペプロデューサーが提案の事業化・商品化を支援します。また、知財の制度を熟知した権利化コーディネーターが中小企業とデザイナーとの間で、適切な知財対策を指導・助言します。さらに、販売戦略アドバイザーが展示会出展や価格戦略等についての相談に対応し、プロジェクトマネージャーが個々の案件毎に計画策定・遂行を支援し、適時適切な情報提供を行います。​
このように様々な専門家が中小企業とデザイナーとの協働を支援することにより、中小企業が新たなビジネスを実現することを促進します。

事務局:今年度からの支援拡充の意図・ポイントについて教えてください。​
東京都:​
2025年度からは支援メニューを拡充します。①提案の実現に向けた支援期間の1年延長​
TBDAではテーマ賞を受賞したビジネス提案を実現させるため、受賞年度及び次年度にコンペプロデューサー等の専門家による支援を実施しています。
この支援期間を1年間延長し、受賞年度を含め3か年度の支援を実施します。3か年度の支援で、すべてのテーマ賞受賞提案の実現を目指します。
②提案されたビジネスデザインに関する産業財産権取得等支援​
提案を実現する上で、意匠権及び商標権等の産業財産権を取得しておくことは大切です。実現したビジネスが仮に他者に模倣されたとしても、適切に権利を保持できていればそのビジネスを守ることができます。この産業財産権取得等に関して、2025年度から1チームあたり最大50万円まで補助します。

事務局:最後に、都内中小企業の皆様へメッセージをお願いします。
東京都:​
TBDAは14回目を迎え、過去には多くのビジネスがここから生まれています。
皆様の技術やアイデアを、デザインの力で新たなビジネスへと発展させてみませんか?
これまでにない新たなビジネスへの挑戦、自社の技術等を活かしたオリジナル商品の開発を目指す皆様の参加を心よりお待ちしております。

募集要項など詳細はこちら

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