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選別・洗浄が不要な混合廃プラスチックからのリサイクル技術

株式会社ピリカ【千代田区】

テーマ概要

選別も洗浄もせずに廃プラスチックを原料に板材へリサイクルする技術です。一般的なプラスチックのリサイクルは、回収したものを素材ごとに分別し、洗浄、ペレットに加工してから使います。この工程に手間と費用がかかるためリサイクルしても採算性が合わなかったり、技術的に分別が困難な場合などが理由で、廃プラスチックは焼却・埋立に回されてきました。この課題に対し、株式会社GoodHouseは、雑多な廃プラスチックを分別も洗浄もせずに板材化するリサイクル技術を開発しました。当社はこの技術を活用し、人工芝や漁具(漁網、フロート、牡蠣パイプ)を原料に混ぜても十分な強度を保つ板材を製造してきました。この板材は、屋外用のベンチなどに加工してご利用いただけます。

テーマのアピールポイント

● 選別も洗浄も不要。汚れた混合プラごみをそのまま原料にできる
● 人工芝や漁網を初めとした漁具などのプラごみをベンチへリサイクルし、これまで4都道府県の施設で設置した
● 木材と同じように加工が可能で、木材より腐りにくいなど耐久性で優れている

テーマとなる技術や素材についての課題や悩み

● 板材などの長尺の製品が中心で、消費者が手に取れるサイズの製品を作れていない
● 原料が混合物のため物性にばらつきがあり、薄い製品化は困難
● ごみが原料になるので、食器等の食品関連の製品には向いていない

提案やマッチングに期待することや、
理想とする展開例があれば教えてください。

【期待すること】現在の板材は長さ1,800mmの大型・長尺品が中心で、用途もベンチやウッドデッキなど屋外設備に偏っています。本事業を通して大型の製品だけでなく、消費者が手に取れるサイズ・形の製品まで広げたいと考えています。
【狙っている市場】1つは一般消費者向けの日用品・インテリア雑貨です。自治体への販売に偏っている販路から一般消費者に広げたいと考えています。もう1つは、ノベルティ市場です。買い手として想定しているのは、清掃活動やごみ拾いイベントを主催する自治体・企業です。弊社のごみ拾いSNS「ピリカ」を通じて、各地で多くのごみ拾いイベントが開催されています。拾って終わりではなく、拾ったごみがリサイクルされて参加者の手元に残れば、活動の記憶が形になります。ふとした時に活動を思い出せる製品を、イベントの記念品として提供することを目指します。

デザイナーへ向けて一言メッセージ

ごみは、分けなくても洗わなくても資源になります。ただ今の私たちはベンチのような大きなものしか作れていません。デザイナーの皆さまのお力を借りて、日常で手に取れる小さな製品を生み出したいと考えています。

企業情報

株式会社ピリカ(千代田区)

科学技術の力であらゆる環境問題を克服することを目指し、2011年に京都大学の大学院生がプロジェクトを開始、法人化。プラスチックを中心としたごみの自然界流出問題に注力しています。ごみ拾いSNS「ピリカ」は135以上の国と地域で利用され、累計4.5億個超のごみが拾われています。(2026年6月5日現在)。
また、ごみ分布調査サービス「タカノメ」やマイクロプラスチックの流出調査機材「アルバトロス」を開発、ごみに関する調査やその対策、ごみの資源化のコンサルティングにも取り組んでいます。

https://corp.pirika.org/

特許・受賞歴・実績・クチコミ

本テーマの技術に関する特許・商標の出願は、現時点ではありません。
【会社としての受賞歴】
・2021年 第1回 環境スタートアップ大賞 環境大臣賞
・MITテクノロジーレビュー主催『Innovators Under 35 Japan 2021』に代表の小嶌が選出
・2023年 第6回 日経ソーシャルビジネスコンテスト 大賞

回答者 市川 翔太さん

社風について教えてください。

エンジニア、デザイナー、研究職の経験者など、さまざまな経歴のメンバーが在籍しています。女性メンバーの比率は60%を超えており、経歴も性別に関係なく活躍できる職場です。全員が環境問題の解決を目的に集まり、現在はごみの自然界流出問題の解決に日々取り組んでいます。

自社ならではの強み、
他社との違いは何ですか?

ごみの「回収」「調査」「リサイクル」と、ごみに関わる多様な事業を手がけている点です。ごみの「回収」ではSNSアプリ「ピリカ」を通して135以上の国と地域から累計4.5億個のごみが拾われています。ごみの調査では「タカノメ」という画像認識技術を用いて日本、アメリカ、ペルー、ベトナムなど世界的に調査を行っています。「リサイクル」では国内で廃棄処理が一般的だった人工芝や漁具から板材へリサイクルし、最終的にベンチとして国内の4都道府県の施設で設置されています。

現状社内で抱えている、本テーマ以外の課題や悩みはありますか?

グローバル展開。特にごみ問題(不法投棄、ごみ処理等の問題)はあるが、政府や自治体にお金が無い地域での問題解決や収益化をどう進めるかという課題。

自社製品・技術を通して、または企業として、社会で果たすべき役割や使命は何ですか?

「科学技術の力であらゆる環境問題を克服する」が当社のパーパスです。まずはごみの自然界流出問題に取り組み、2040年までに自然界へ流出するごみの量と回収されるごみの量を逆転させることを目指しています。

今後の夢や目標、構想していることがあれば教えてください。

回収されるごみを資源として循環させる仕組みを、全国へ広げていくことを目指します。リサイクル技術の拠点を、各地に広げることでリサイクルできるごみの量も増え、これまで焼却や埋立に回されていたごみに、新たな出口を作ることができます。

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