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電源不要、トップクラス性能の高輝度蓄光素材

株式会社humorous【目黒区】

テーマ概要

電源なしで12時間発光し、津波避難標識など防災の役割を全うできる高輝度蓄光素材を活用したプロダクトです。従来は保安標識を中心に使われてきた蓄光ですが、当社はこれを“空間演出”の観点で再定義し、感性価値と安全性の両立を図る製品開発に取り組んでいます。すでに複数の実空間において、照明とは異なる「暗闇を活かすデザイン」の実績を有し、保安用途では見過ごされてきた新たな可能性を発信しています。これまでユーザーの課題やリクエストが起点となって、多くのソリューションが誕生してきました。本プロジェクトは、単なる製品企画ではなく、蓄光という基礎技術に新たな文脈を与える新しいクリエイティブプロジェクトです。

テーマのアピールポイント

● 防災標識レベルの12時間発光、国内最高級の蓄光性能
● 電源不要でデザイン性と安全性の両立が可能な素材特性
● BtoBで培った信頼性

テーマとなる技術や素材についての課題や悩み

● 保安資材としてのみ認識され、用途が広がっていない
● 照明の代替と誤解され、暗闇と共生する本来の活かし方が見過ごされる
● 雑貨やホビー等の用途が多く、課題解決ツールになっていない

提案やマッチングに期待することや、
理想とする展開例があれば教えてください。

これまでナイトコンシェルジュは、施設や道路など不動産に固定設置するBtoB/BtoG製品として展開してきました。本プロジェクトでは、これを持ち運び可能な「ポータブルな課題解決ツール」として再構築し、BtoC市場への展開を目指します。

今回のポイントは「お困りごとの解決」となるアイテム開発です。見た目のかっこよさはもちろん大事ですが、最も重要なのは、顧客が「ない頃には戻れない」レベルの、使うことで課題が解決・緩和している(困っていることに対して解消できるアイテム)ものです。
夜間の安全対策(子ども・高齢者・ペット)、災害時の視認性確保、アウトドアや育児など、暗がりの不安に寄り添う用途は、製品化の提案をいただくことも多いですが、これまでは「なくてもそこまで困らない」アクセサリー、雑貨類の無難な製品にとどまっており、ブレイクすることはありませんでした。それはひとえに「利用者が強い不便を感じるシーン」を特定、到達していないことに起因すると考えています。
高性能蓄光のもつ発光力・持続力は、従来用途と比較しても明確な優位性があり、また、課題の強い領域にこそ市場性があると考えています。「ニッチでもこのカテゴリーの関係者は必ず購入する」そんなロングセラー商品としての定着を目指せると確信しています。

デザイナーへ向けて一言メッセージ

見た目やアート性より、役立つこと。そして、デザイナーさんの代表作になる国民的商品にしたい。ペルソナの課題やインサイト特定からご一緒し、ニッチでもロングセラーとなる“課題解決型蓄光ツール”を共創したいです。

企業情報

株式会社humorous(目黒区)

元エンタメプロデューサーの代表・田村が2022年に創業。エンタメのアプローチと技術を融合したR&Dや体験設計に強みを持つ開発型スタートアップです。現場起点の柔軟な提案力と実行力が評価され、官民問わず採用実績多数。Plug&Play、JR東日本、東京都エコーリーディングPJなど有力プログラムにも選出。自社プロダクトを課題解決コンテンツと位置付け、ユーモアと独自視点で“空間の困りごと”を価値に変換する挑戦を続けています。

https://humorous.jp

特許・受賞歴・実績・クチコミ

テーマとなる高輝度蓄光素材は「ナイトコンシェルジュ®」という名称で商標登録済で、技術構成に関する特許も出願中です。本プロダクトはPlug&Play、東京都エコーリーディングプロジェクト、JR東日本、AwajiWell-beingBusinnesContestで採択・受賞され、高輝度蓄光の活用を新たな価値創出として評価されました。各種メディアでも多数紹介されています。

回答者 田村 勇気さん

社風について教えてください。

元エンタメプロデューサーの代表を中心に、プロジェクトごとに少数精鋭で編成。自由でフラットな雰囲気の中、「まずやってみる」「本質を見る」「実現させる」を重視し、仮説検証と実行を繰り返します。柔軟性とユーモアを軸に、肩の力を抜いた課題解決=“脱力系企業”を標榜しています。

自社ならではの強み、
他社との違いは何ですか?

業界の常識にとらわれない独特の視点と着眼点、そして着想を即座に実行へ移すスピードと実現力が当社の最大の強みです。既存領域の常識に風穴をあける発想を、仮説検証を通じて社会実装する力があります。また、採用技術への深い理解と、特許取得や知財対応を含めた事業設計力も備え、技術とアイデアの両面から競争優位を築いています。

現状社内で抱えている、本テーマ以外の課題や悩みはありますか?

限られた人員で複数の開発・営業プロジェクトを並行しており、組織的な分業体制の構築が喫緊の課題です。また、技術・製品の独自性は高い一方で、それを端的に伝える広報やマーケティング設計にも改善の余地があります。加えて、高度な技術を扱うがゆえに、より専門的な知財戦略や量産移行や営業体制に向けたパートナー開拓なども今後の重要テーマです。

自社製品・技術を通して、または企業として、社会で果たすべき役割や使命は何ですか?

あそびゴコロが、世界を救う。発想の転換で社会に新しい選択肢を
私たちは、誰もが持っていながら、ほぼ使われていない「人間のユーモア」を、地球最大の資源として有効活用し、心にゆとりある社会を目指しています。

今後の夢や目標、構想していることがあれば教えてください。

お困りごとの解決にひたすら努めながら、最終的にはプロダクトを超えた新しいカテゴリーの開拓を行う「ユーモラス」というビジネスジャンルを海外含めて確立していきたいと考えています。

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