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手吹きガラスの魅力を最大限に引き出すステンドグラス制作技術

株式会社エージー・クルー【板橋区】

テーマ概要

最高級の手吹きアンティークガラスの端材の活用が最大のテーマです。サスティナビリティの観点や原材料や輸送コストの上昇から、貴重なガラスを余すことなく使い切る仕組み作りが急務となっています。
ステンドグラスの制作工程では、ただガラスをカットするのではなく、どの部分を切り取れば全体のデザインが映えるか、光が美しく透過するかを見極める高いセンスと、繊細なガラスをミリ単位で且つ曲線を正確に切り出す熟練の職人技(カット技術)が要求されます。その中で、原板の約10%〜20%が端材となります。ステンドグラスのデザインは直線の組み合わせだけでなく、複雑な曲線や細かなパーツが多く含まれます。四角いガラス原板からそれらの意匠パーツを効率よく切り出そうとしても、物理的にどうしても端材が発生してしまいます。手吹きならではの繊細なゆらぎ、気泡、鮮やかなグラデーションは、一つとして同じものが存在しない「不揃いな個性」を最大の武器とし、完全融解させる従来の再生ガラスでは失われてしまう唯一無二の魅力です。

テーマのアピールポイント

● 素材の良さ:手吹きアンティークガラスならではの繊細なゆらぎ、気泡、鮮やかなグラデーション
● 創業43年間、素材を活かす高い技術力:特注のステンドグラス制作のほか、高度な特殊加工技法を保有
● 本社兼アトリエが都内にあり、コミュニケーションがとりやすい

テーマとなる技術や素材についての課題や悩み

● 端材は一つひとつ形状や厚み、色合いが異なるため、均一な工業製品のように作ることはできない
● 従来のガラス工芸の延長線上の発想に留まりがちで、パッケージ・表現などを含むBtoC製品のアイデアが出にくい
● 販路・見せ方の限界: 自社EC等を活用した魅力を感度高く消費者に届ける戦略、実際に見せるショールームが不足

提案やマッチングに期待することや、
理想とする展開例があれば教えてください。

自社内だけでは「工芸品や小物」という従来の発想にとどまりがちでしたが、デザイナーの斬新な視点を取り入れることで、現代のモダンな空間や日常のライフスタイルに溶け込む新しいプロダクトジャンル(BtoC、BtoBtoC)を開拓することを期待しています。端材特有の「色・形・厚みの個体差」をあえて肯定し、少量生産や1点ものとしてのプレミアム感を持たせたプロダクト設計と、自社ECサイト(https://shop-azcrew.com/)などのWEBプラットフォームを通じたブランディング・マーケティングの仕組み化を一緒に目指したいです。ターゲットとしては、本物志向やサステナビリティに関心の高い一般消費者市場はもちろん、物語性を求める店舗・商業空間といったインテリア市場への広がりも視野に入れています。
テーマとなるガラスの端材は、以前より、手吹き特有の揺らぎや味を生かす「焼き直しをしない」活用法を模索していました。端材利用の際、ガラスをそのまま使うか焼き直すかでは、提案の幅が変わってくるかと思いますが、デザイナーさんの目線で素材の活用について幅広くご提案いただけると幸いです。
なお、ステンドグラスは、基本は平らな板状です。球などの大きな立体造形には不向きではありますが、板状ゆえフラットなので型は必要ありません。平面の表現なので是非その可能性を広げていただきたいのと、出来上がったもののパッケージデザインまで、お客様に届ける戦略を一緒に考えられると嬉しいです。

デザイナーへ向けて一言メッセージ

職人の技と手吹きガラスの美しい色彩、そして端材の命を活かすサステナブルな挑戦です。伝統工芸の枠組みを超え、現代の暮らしを彩る新たな「価値と感動」を、デザイナーの皆様の表現力とともに生み出したいです!

企業情報

株式会社エージー・クルー(板橋区)

1985年の創業以来、ステンドグラスをはじめとする特注意匠ガラスの企画・制作・施工を一貫して手がけています。
ユネスコ無形文化遺産に登録された技法を用いるドイツ・ランベルツ社のアンティークガラス等を用い、建築家や著名デザイナーの高度な表現を形にしてきました。近年は押し花を挟み込んだガラスなどの独自加工や、日常を彩るプロダクトのオンライン展開など、伝統技術を現代に広げる試みを続けています。

https://azcrew.com/

特許・受賞歴・実績・クチコミ

受賞歴はありませんが、創業以来多くのデザインを手掛けております。
Jプロジェクト|押し花ガラス / 積層ガラス(2024・2025年)
[設計・協働]NAP建築設計事務所(中村拓志氏)
HOTEL FORZA|フュージングガラス(2020年)
[設計・納入]カッシーナ・イクスシー(Cassina ixc.)
旧軽井沢三笠ホテル|修復工事(2023年)
[施工・協働]清水建設
帝国ホテル(チャペル・宴会場・ラウンジ等)|ステンドグラス
[施工・協働]安藤建設(現・安藤ハザマ)
パークシティ浜田山|デザインガラス(2010年)
[設計・協働]光井純アンドアソシエイツ建築設計事務所 / 鹿島建設

回答者 坂井 敬行さん

社風について教えてください。

ベテラン職人の確かな技術と若手スタッフのフレッシュな視点が融合する職場環境です。私たちが大切にしているのは「本物へのこだわり」と「丁寧なコミュニケーション」。ものづくりへの情熱を持ち、一枚一枚のガラスと誠実に向き合いながら、お客様の心に響く表現をチーム一丸で追求しています。

自社ならではの強み、
他社との違いは何ですか?

東京都内に自社アトリエを構え、打ち合わせから制作・施工まで一気通貫で迅速に対応できる点が大きな強みです。長年の経験で培った高度なガラス接着技術を有し、複雑な立体表現や異素材融合、難易度の高い積層ガラス施工を高精度で具現化できます。さらに、製造工程で生じる端材を循環させる独自ブランド「HAKUYO」をはじめ、ガラスの新しい価値創造に向けたアップサイクルへ常に挑戦し続けている点が他社との違いです。

現状社内で抱えている、本テーマ以外の課題や悩みはありますか?

職人技術の継承と若手育成: 長年培ってきた高度なガラスカットや施工技術をいかに言語化・標準化し、次世代へ継承していくか。
材料・光熱費高騰への対応: 輸入ガラスの原材料費やエネルギーコストの上昇に対し、付加価値を高めた事業構造へのシフト。
BtoB以外のマーケティングノウハウの不足: 空間装飾以外の領域(BtoCやプロダクト市場)で自社ブランドを広めるための発信力やノウハウの蓄積。

自社製品・技術を通して、または企業として、社会で果たすべき役割や使命は何ですか?

AIには取って代わられない手仕事の価値と職人技を次世代へ確実に継承していくことです。最高級ガラスの豊かな美しさと職人の手仕事が生み出す温もりを守り、人々の心と日常を彩る空間・製品を提供し続けます。

今後の夢や目標、構想していることがあれば教えてください。

「日本一のステンドグラスメーカー」として確固たる地位を築き、日本の職人技とデザインガラスの魅力を広く世界へ発信し繋がっていくことです。

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