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プラスチックに準じた扱いが可能な高木材混合率の循環型素材

菱華産業株式会社【中央区】

テーマ概要

デザイナーの皆さんに活用を考えていただきたいのは、木材から作ったプラスチック代替の射出成形材料「MIRAIWOOD」 です。この素材は、林業や木工業、食品製造など産業から排出される植物排出材をアップサイクルしたバイオマス樹脂です。合成樹脂材料の歴史として、石油の使用量を減らすためにプラスチックに木材を混入する手法は20世紀から広く使われていました。しかし、密着性の悪さや、木材は流動性が悪く射出成形に適さないこと、高熱で木材が焼けたり有機物質やガスが発生するなど技術課題があり、木材の場合、混合率は10%程度が限界でした。そこで、菱華産業と東京都では「地球にやさしい食器づくり(2019)」共同研究にて、比重の51%以上、体積の80〜90%が木粉の高品質なバイオマス樹脂MIRAIWOODの開発に成功しました。この高配合だと「木製品」に分類されます。弊社は平塚に自社成形工場と岐阜に木質ペレット製造の協力工場を持ち、材料から射出成形までを一貫して製造できます。

テーマのアピールポイント

● 質感の高い木質の成形素地(木材の特性がそのまま現れます)
● 汎用プラスチック射出成形機で木材を成形可能、プラスチックに近い高精度の金型量産が可能
● NC切削による高精度化、天然漆などの後加工や、押し出し成形、金属複合成形などの成形も可能

テーマとなる技術や素材についての課題や悩み

● コストが高く、プラスチック製品と価格競争できない(既存プラとは別の市場を目指す)
● 「社会を消耗させない」デザインの必要性を伝えたい:回収〜リサイクル循環できる商品企画とデザイン
● 経産省の「環境配慮設計」を意識した製品思考の社内への啓蒙導入

提案やマッチングに期待することや、
理想とする展開例があれば教えてください。

以下は現時点で弊社が思いつく展開例ですが、固定観念や慣れにとらわれず、クリエイターの皆さんの発想でさまざまな可能性を見出していただきたいです。

提案パターン1:高級ラグジュアリー市場
欧州ハイブランドでは環境素材がマスト。この市場向けに日本の環境技術をアピールできるラグジュアリーな高額ライフスタイル商品

提案パターン2:サーキュラーエコノミーの社会実装(資源の消費産業から循環サービス事業にシフトするプロダクト)
現在の産業構造は、海外からの資源輸入→国内で加工→大手企業から消費者に販売、が一般的です。この既存のビジネスモデル上では、コストの高い材料には商機はありません。この消費産業から循環経済へのシフトは、国家の存続に関わる急務の課題です。使い捨て消費ではなく、繰り返し回収〜製造できるビジネスモデルが必要です。例えば、サブスク利用を前提としたリサイカブル・プロダクトや製品サービスが確立できれば、循環経済を社会実装できる可能性があります。
日本の産業のサステナビリティなど社会課題への配慮もあると尚良いと思います。

デザイナーへ向けて一言メッセージ

高いコストの環境素材への国内市場のご理解が低く、さらに原材料コストの高騰が経営課題となっています。
欧州など環境意識の高い市場に環境素材の魅力を伝えるデザインや、新しい循環経済を実現するデザイン提案を期待しています。

企業情報

菱華産業株式会社(中央区)

当社は1946年2月に創業、80周年を迎えた専門商社で高い技術力と開発力を持つ製造子会社とグループを構成。主な取扱商品は、食品や医療などの超薄肉プラスチック製品やマグネットなどの高品質な産業素材です。子会社や国内外の提携企業との連携・相互協力の下、最適な製品・サービスの提供により取引先様との確かな信頼関係を創造、三菱グループ、ソニーグループ、信越化学グループといった大手企業とも安定した取引関係を構築しています。

https://www.ryokasangyo.co.jp/

特許・受賞歴・実績・クチコミ

特許:特許7697718、特開2025-005208(成形品、及び 成形品の製造方法)
令和7年9月 PR-TIMES プレスリリースアワード2025受賞 BEST101選出(MIRAIWOOD関連)
令和8年3月 2026年ソーシャルプロダクツアワードにてソーシャルプロダクツ賞(一般社団ソーシャルプロダクツ普及推進協会の表彰)を受賞。 [受賞内容 : 石川県の伝統工芸をサスティナブルに漆器の廃木粉から作ったMIRAIWOOD]

回答者 荒木 浩二さん

社風について教えてください。

従業員数は23名で平均年齢は54.4歳と高めですが、30代~60代まで年齢層には幅があります。各人の専門分野における技術・知識に裏打ちされた自信を背景に、誇りをもって業務に取り組み、自由闊達な議論ができるなど風通しは良く、企業理念に掲げた「供給」「創造」「協力」を大切にしています。

自社ならではの強み、
他社との違いは何ですか?

各社が相互に「協力」し合い、常に最適な製品やサービスを「供給」し続けてきたことでお取引先様との確かな信頼関係を「創造」し続けてきた点。社員の知識レベルの高さにも裏打ちされ、課題解決力は高く、特に特級プラスチック成形技能士を擁するプラスチック射出成形分野においては他社の追随を許さないものと自負しています。製造子会社の1社をマレーシアに持ち、国内子会社の工場は都心近郊にあることも強みの一つです。

現状社内で抱えている、本テーマ以外の課題や悩みはありますか?

まずは、本テーマ、環境素材の社会実装が最重要課題です。
下請け専業から、メーカー企業への成長も難題の一つです。

自社製品・技術を通して、または企業として、社会で果たすべき役割や使命は何ですか?

お客様のお役に立つと共に、地球環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指しています。MIRAIWOODはその一環として、「こどもたちの未来のために今できること」として。未利用の森林資源の有効活用と石油資源の節減に貢献していきます。

今後の夢や目標、構想していることがあれば教えてください。

MIRAIWOODが環境に優しい技術として一般に認められ普及していくことが目標です。

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