優秀賞
切削加工技術を軸とした
事業再創造
清水覚(ビジネスデザイナー)、井上弘介(デザイナー/中小企業診断士)
清水覚(ビジネスデザイナー)、井上弘介(デザイナー/中小企業診断士)
金属切削技術を活かした組み替え可能な筆記具「SHAFT CRAFTS」。自動車用部品製造で培った高精度嵌合と金属削り出しならではの意匠性を強みとし、新たなビジネスモデルとしてBtoC市場での販売とBtoB向け加工サンプル提供を同時展開。全国の金属切削を行う町工場と連携し、共創プラットフォームを形成。
清水覚(ビジネスデザイナー)物理学を学んだ後、美術大学に再入学し情報デザインを専攻。広告代理店やインターネットメディアでの経験を経て、現在はコンサルティングファームでブランディング業務に従事。2019年より企画とデザインを提供する「オクノテ」を立ち上げ、企業と連携し新商品・サービスの開発に取り組む。アイデア創出から事業成長まで一貫した企画・デザインを手掛ける。東京都中小企業振興公社や女子美術大学等で講師も務める。
井上弘介(デザイナー/中小企業診断士)モノのデザインを中心に、市場調査から企画立案、販売促進まで、デザイナーと診断士の両面から伴走型支援を行う。中小企業との商品化実績も多数。武蔵野美術大学、同大学院、女子美術大学非常勤講師(色彩学・プロダクトデザイン・デザイン論・商品開発)
審査委員の評価
これまでの当アワードでも、数多くの企業が金属の切削技術をテーマとしてチャレンジしてくれているが、製品化した際の値段や重量がネックになって、なかなかうまくいかないことも多かった。その点この提案は、デザイナーのアイデアと企業の持つものづくりの精度がマッチしており、町工場の技術の真髄を感じさせる製品ができるのではないかと、大いに期待が持てる内容だった。自動車産業の部品を製造している日本中の中小企業に勇気を与える存在になって欲しいと願う。